医薬品産業の未来を見据えて

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労働組合が取り組むべき課題の提言

薬粧連合の産業政策推進に資する人材を育成するために政策人材育成分科会を設置しています。本会のこれまでの活動において、医薬品産業の未来におけるあるべき姿を想像し、その実現のために必要なことをバックキャスティングして考え、医薬品産業の未来を見据え労働組合が取り組むべき課題と解決のための提言としてまとめました。

「予防・健康診断(セルフケア・セルフメディケーション)」、「精密検査・診断(早期発見)」、「治療・手術・予後改善」、「新たな医療技術の研究開発、新たな疾患概念」のステージ毎における、「予想した未来におけるあるべき姿を実現するために社会として、製薬企業として、医薬品産業で働く者として、それぞれ必要な取り組み」について整理した結果、これらの共通課題が抽出されました。今後はこれらの共通課題の解決に向けてより具体的な検討を進めていきます。

・デジタル・AI:モバイルデバイスによる日常的な健康管理と、専門機関での精密検査での予防や早期発見や診断を可能にするための、デジタルデバイスや、AIの開発投資が必要。

・法規制:日常生活のヘルスデータや、医療機関での検査等の医療情報、それらを統合した医療ビッグデータ等、様々なヘルスデータの取得や管理に関する法律やガイドラインの整備が必要。

・政策:健康維持や予防に対する行動変容を促すため、ヘルスデータの取得や利活用を進めるのためのインセンティブや理解促進のための政策が必要

・教育:健康維持や予防の重要性についての意識付けの教育や、健康や命に関する倫理や価値観に関する教育が必要。

薬粧連合SDGs研究会


SDGs研究会メンバー

薬粧連合が目指す社会を実現するために取り組んでいる様々な活動にSDGsが深く関わっています。
私たち産業別労働組合の役割は自らが関わる産業の振興につながる活動だけでなく、全ての働く仲間のための環境整備や世の中全体を良くしていく活動に積極的に取り組むことを目指してSDGs 研究会を立ち上げました。

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