法令遵守の強化に向けた取り組み
私たちは『医薬化粧品産業の健全な発展、働くものの雇用の安定、労働条件・労働環境の維持・向上』を目指して2018年10月に薬粧連合を結成し、『世界の人々の健やかでいきいきとした暮らしへの貢献』を綱領に掲げ約3年5カ月の期間活動してまいりました。この間、一部の後発医薬品製造販売企業が製造管理及び品質管理体制の不備により医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律による処分を受け、製品の製造や出荷を長期間停止又は縮小したことを発端として、当該成分の品目を中心に医薬品製造販売業者各社が自社の製品の供給を継続するための出荷調整が広範に実施されました。これらの出荷停止や出荷調整は、全体として 3,000 品目以上の製品の供給に影響を及ぼし、医療機関及び薬局において、必要な量の医薬品を入手することが困難になるなど、医薬品産業の使命である医薬品の安定供給にも影響を及ぼす事態となりました。
企業の不祥事はその企業の将来のみならず、そこで働く従業員と家族の人生へも大きく影響します。企業内労働組合並びに薬粧連合のように企業内労働組合が集う産業別労働組合の果たすべき役割として、職場での問題発生時の速やかな状況把握に基づく解決策の提示や、問題発生につながる要因の有無を日常的にチェックする役割があります。問題が起きてから対処するだけではなく、起こらない職場風土を醸成する役割も重要であり、今まさにコーポレートガバナンスの一翼を担うべき労働組合の存在意義が改めて問われていると考えます。
この度、薬粧連合は法令遵守の強化に向けた取り組みとして、法令遵守に関する組合員の意識や職場風土の実情を把握するとともに、意識向上・職場風土の醸成、今後の活動に活かすことを目的に、薬粧連合内横断的に法令遵守についての意識・職場風土調査を実施することとしました。今後、本調査に加え、各加盟組織の取り組み向上につながる情報発信や研修による相談窓口機能の強化、違反が起こりにくい職場風土づくりを目指してまいります。今後も『医薬品化粧品産業の健全な発展』並びに『世界の人々の健やかでいきいきとした暮らし』に貢献できる組織・産業を目指し、労使協力のもと、法令遵守の意識向上と職場風土の醸成に向けて不断の取り組みを行ってまいります。
薬粧連合
会長 浅野 剛志
令和3年8月大雨災害への義援金
令和3年8月大雨による救援活動支援として、日本赤十字社を通じて義援金10万円を寄付いたしました。(1月17日)
令和3年7月大雨災害への義援金
令和3年7月大雨災害による救済活動支援として、日本赤十字社を通じて義援金10万円を寄付いたしました。(9月16日)
薬粧連合Instagram始めました!!
薬粧連合Instagramをはじめました。
より多くの方に薬粧連合の活動を知ってもらいたい思いから、スタートしました。
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第1回 政策シンポジウムを開催しました
5月24日(月)第1回政策シンポジウムを開催しました。435名の方々のご視聴いただき、視聴後のアンケートでは91%の方々から好評(とても良かった43.3%、良かった47.8%)をいただきました。
参加者の皆様から
「医療業界DXの最先端を走っている方々からのご講演を聞くことが出来、内容も大変分かりやすく、興味深いものでした。」「オンライン診療などは、患者側の立場から非常に興味深い話で、ITやAIなどが今後のビジネスや医療の現場を大きく変えていくことを改めて実感することができました。「DXによりヘルスケアの未来が大きく変わることが想像できました。」といった感想をいただきました。
コーディネーター:
・大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学、内閣府 健康・医療戦略推進事務局健康・医療戦略参与 森下 竜一氏
基調講演:
・「医療・ヘルスケア×IT・AI」
フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長 グループCEO、成長戦略会議委員 金丸 恭文氏
講 演:「Society 5.0社会に向けた事例紹介」
・「アイトラッキング技術による新しい認知機能評価法」
株式会社アイ・ブレインサイエンス 代表取締役社長 高村 健太郎氏
・「医療のDX」
医療法人社団鉄祐会 理事長、株式会社インテグリティ・ヘルスケア 代表取締役会長 武藤 真祐氏
・「オンライン診療の現在と今後の展望」
株式会社メドレー 事業連携推進室 篠崎 智洋氏
パネルディスカッション:「Society 5.0社会を実現するために」
・コーディネーター:森下 竜一氏、薬粧連合 副会長 水上 裕一
・パネリスト:金丸 恭文氏、高村 健太郎氏、武藤 真祐氏、篠崎 智洋氏
第1回政策シンポジウムの開催について
昨年4月の開催を予定していた政策シンポジウムにつきまして、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ延期しましたが、本年度は感染拡大を防止しつつ、より多くの皆様に参加していただけるよう、オンラインにて開催することといたしました。テーマは昨年に引き続き「Society 5.0×ヘルスケア・医療で実現できる新たな日本社会」としました。
世界でも例を見ないスピードで少子高齢化が進む日本において、健康で生き生きと活躍できる期間を延ばす「健康寿命の延伸」や、自らの健康を維持向上させ、疾病を予防する「セルフケア」等の実現に向けた医薬品産業の貢献に期待が高まっています。そのような状況の中、新型コロナウイルスのパンデミックの発生により、感染を収束に向かわせるワクチンや、自身と大切な人の命を守る治療薬の開発に対する医薬品産業への期待がますます高まっています。また、遠隔地診療だけでなく感染拡大の防止にも期待されたオンライン診療や、デジタル技術の進展による新たな治療法の確立など、日本の医療の更なる高質化が進みつつあります。
一方で、日本全体においても、IoT、ロボット、人工知能(AI)、ビックデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術の進展により、全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有されるSociety 5.0社会の実現が提唱されています。Society 5.0で実現する社会では、これまでの閉そく感の打破や、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重し合える社会、一人一人が快適で活躍できる社会を実現することが期待されています。本シンポジウムを、新たな社会の姿であるSociety 5.0の実現に向けて技術革新や医療の高質化が進む中、医薬品産業とそこで働く我々一人一人がいかに貢献できるかについて考え、明るい未来の実現に向け歩みを進めていくことにつながる機会にしたいと考えています。
開催日時:2021年5月24日(月)18時00分~20時00分
開催方法:オンライン開催
【プログラム】
- 司会:大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 森下竜一氏
- 会長挨拶:医薬化粧品産業労働組合 会長 浅野 剛志
- 基調講演:フューチャー株式会社 金丸 恭文氏
・講演:「Society 5.0社会に向けた事例紹介」
・株式会社アイ・ブレインサイエンス 高村 健太郎氏
・医療法人社団 鉄祐会 武藤 真祐氏
・株式会社メドレー 篠崎 智洋氏
- パネルディスカッション:「Society 5.0社会を実現するために」
・コーディネーター:森下 竜一氏、薬粧連合 副会長 水上 裕一
・パネリスト:金丸 恭文氏、高村 健太郎氏、武藤 真祐氏、篠崎 智洋氏
- 総括:森下竜一氏


